■ [読書] 「哀愁的東京」by 重松清

重松清の連作気味な長編。
感じとしては「世紀末の隣人」とか「日曜日の夕刊」と同じベクトルの作品。

結末は苦い。でも、それもまた東京だなぁとなんとなく理解できるような気がするんだよなぁ。
ほんと、この人の切り口は好きだ。

■ [ゲーム] リトバスＥＸ　Refrain終了

僕が追い求めていた解答は、リフレインの最後にほとんどあった。どうして以前無印をやった時はここに気づけなかったのかというと、それは僕がこの世界の秘密を知らなかったからなんだと思う。

あらためてやると、その構成の緻密さに驚かされる。ほんと麻枝さんはすごいわ。
最初、この世界の秘密はもっと断片的な記述がなされてるもんだと思ってたから、それを僕なりの解釈で纏め上げようと思っていたけど、それは本編にきちんと書いてあった。
でも、その秘密を知ったことで、各シナリオはさらに味わい深くなったし、こうしてリフレイン終了後になった今でも、さらに微妙にシナリオが変化しているのを目の当たりにして、麻枝准の本気に感服した。

一度やった人も、やり直してみるといいと思う。
このゲーム、クラナドと比べて笑いの部分が強調されたという印象を持っている人も多いだろうけど、大枠のプロットとそれを支える個別のシナリオ・・・、一つ一つの文章・・・と、細部にわたって凄まじい配慮がなされてる。
何食ったらこんな構成を組み立てられるんだろう。
すげぇ。

ちなみに、ようやくリフレインが終わったところなので、追加ヒロインはまだ誰も攻略できてないわけですが、僕の解釈が正しければ、追加ヒロインのルートはおそらく夏休み明けが本編になるんじゃないかと思ってる。