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ファムトゥルーエンド終了。なかなかにいい話でした。追加エピソードも含めて。
全体的には「青臭い」という印象があったりもしますが、この作品のテイストならばソレもアリかな、と思います。
シリーズ3作目ということもあって、シナリオライターの人も世界観については書きやすかったのかもしれません。
なんというか、全体的にかもし出す雰囲気はいかにもエロゲなわけですが、ソレがいい具合に作用している感じがします。
それを自覚的にライターが書いているのであれば、それはもう企画・シナリオの勝利といってもいいかと。
いわゆる「名作・大作」という括りに入れるには無理がある作品ですが、ただ有名なゲームだけをやるんではなくて、エロゲをちょっとでも掘り下げてやっていこうとするのであれば、是非やっとく作品だと思います。
あんまり話題にはなってませんがいいゲームですよ、これ。
何作もやってると自ずと分かることではあるんですが、この手の世界にはいわゆる「お約束」というのがあるわけです。
例えば、「幼馴染というものは毎朝起こしに来る」であったり、「主人公には同性の悪友が1人いて、いろいろなところで良くも悪くも絡んでくる」であったりするわけです。
ちょっと変わった所では「主人公の両親は大体海外出張中」(要するに物語に絡んでこない)とかもありますね。
で、エロゲの楽しみ方としては、そういうことをお約束として処理しつつ、素直に楽しんだ方がいいんじゃないかなぁと思ったりするわけです。
物語を深く分析して整合性とかをきちんと整理していくことはありだと思いますが、予定調和も物語のひとつの要因として捉えてあげてもいいんじゃないかなぁなんて思ったり。
TVドラマなんて完全に予定調和の世界ですしね。
ハルキ文庫で出版され、来年は映画にもなるサイエンス・ミステリー(と言っちゃっていいのかな?)。
面白かったです。
僕は根っからの文系人間なんで、物理の簡単な話ですらちんぷんかんぷんなわけですが、これは楽しかった。
僕の楽しみ方としては、物理の理論とかそういうのはわけわからないので、それはただ単純に「そうなんだ、ふーん」と流しつつ読んでいましたが。
話が大きく膨らみすぎないところで、うまく別の方向に持っていく構成力が良かったんだと思います。
難しい話を織り交ぜつつも、普通の人の理解の及ぶ範囲で終始話が進んでいくので、置いてけぼりにならないで済むし、それでいてなおかつ一瞬「宇宙作れちゃうんじゃないの? これ」と思わせる大胆なフェイクもあったし。
最後のところはもう少し穂瑞が変わっていく様を詳しく描写しても良かったと思うけど、これはこれでありだな、と思いました。
帯と表紙だけで買ったけど、個人的には当たり。いい作品でした。