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師走も押し迫り気味なのでそろそろ一年のまとめ的エントリーが増えてくる感じになりました。
読書は年内SWのリプレイで終わりそうなので早めにまとめを。
僕が今年読んだ本なので、出版はずいぶん古い本もあります。
これ以外の一覧については読書カテゴリを見ていただければと思います。
珍しく、各作品にはアマゾンさんへのリンク貼ってますが、アフィリエイトとかじゃないので個人的なうまみはないのであった。
第10位 第六大陸 by 小川一水
気丈で健気な年下女の子社長を守り立てながら、月面開発計画「第六大陸」を完遂させるべく頑張る話。
人物設定が巧み。ハードSF的な理論構築やその描写はやや甘い部分もあるけどハッタリ感も十分。
ぐいぐい読めるし面白い。
第9位 哀愁的東京 by 重松清
重松清お得意の、30代40代の哀愁を見事に描いた連作。
文章はものすごく読みやすいし、空気感を描くのがすごい。
ただ、ある程度年齢がいってから読んだ方が楽しめるかな・・・。
第8位 とある飛行士への追憶 by 犬村小六
単巻のラノベでは今年一番だと思った。必要な展開をうまく一冊の中で書ききった構成力は見事。
航空戦の書き方も、スカイクロラに引けを取らないと思う。
挿絵の使い方もうまいし、ラノベなので軽く読めるし。旅のお供にもいいかも。
第7位 スカイ・クロラシリーズ by 森博嗣
作品全体に横たわる独特な空気感と空虚感。飛行の描写がなんともいえない迫力を持っていて素敵。
淡々と、ただ淡々と描かれる日常と戦闘と会話。
とにかく作品全体の雰囲気が独特かつ圧倒的。
ラノベじゃないけどラノベの匂いがする作品。
第6位 空の中 by 有川浩
武田さん好きだーーーーーーーーーーーー。ツンデレツンデレ。
あと、高見の性格における「妖精作戦」沖田へのオマージュなど、僕的においしい部分多すぎでわっふるわっふるでした。
物語としても、分厚いけどしっかり読ませる筆力展開力。
主役級は複数人いますが、どの人物にもしっかりと結末を用意しているあたりも魅力。
文庫版には書き下ろしの短編が付いていて、それが珠玉の出来なのでぜひ文庫版を。
第5位 クドリャフカの順番 by 米澤穂信
古典部シリーズ第3弾なので、出来れば「氷菓」→「愚者のエンドロール」と読み進めて欲しいですが。
文化祭の描写と、そこに周到に事件と謎と犯人を紛れ込ませるあたりが本当に巧み。
とはいえ、犯人特定が困難なのはちょっとマイナスポイントでもあるけれど・・・。
シリーズ通しての評価という部分で若干甘めにランクアップしてるところはありますが、十分に面白い。
第4位 ダブルブリッド10 by 中村恵里加
ちとほねとにくの物語もこれで完結。前作から3年以上のブランクをあけて、満を持しての最終巻ですが高まった期待に応えるだけのクオリティを持った作品でした。
この作品は、ハッピーエンドなんだよ。きっと。
思い入れ補正もあるとは思いますが、ラノベの中では語り継がれるべき作品だと思う。
第3位 閉鎖病棟 by 帚木蓬生
ここで新潮文庫から心温まる老人のお話。
閉鎖病棟という特殊な舞台ではありますが、本当に人々が純粋で、その暖かさに涙しました。
最後、チュウさんが叫ぶシーンの美しさは本当に素晴らしい。
第2位 日本沈没 by 小松左京
何年前の作品だよ! という声もあるかもしれませんが。
今読んでもまったく色あせていない状況描写とその変化。リアリティ。
沈没が現れてからの書き方はまさに圧倒的。
名作はやはり名作だということを改めて実感しました。
第1位 深海のYrr by フランク・シェッツィング
ということで今年の第1位は、深海から謎の生物Yrrが起こす脅威に人類が立ち向かうという、深海モノの海外SFでした。
分厚い本が3冊という、とんでもない量ではありますが、それに見合った壮大で圧倒的なスケール。その文章量にもかかわらず一気に読める点など、まさにダントツ。
SF好きならば絶対に読んでおいた方がいいと思います。
何よりすごいのが、作中に登場する人物のうち何人かは実在の人物だということ。
SFにおいてこれ以上リアリティを感じるものはないんではないかと。
ということで駆け足でしたが、今年のベスト10でした。
読む本のジャンルが偏っているのでなんだか微妙な感じは否めませんが、読みたい本がなくて困っている人の参考になれば幸い。