■ [ゲーム] 「Rainy Blue -refrain-」碧終了

そっくりさんシナリオの王道、とでも言えばいいんだろうか。奇をてらったようなことは何もありません。
転・結の結び方も、最近のゲームと比べればかなりあっさりしてるので、ボリューム感に不満を持つ人も多い気がする。
決して嫌いなシナリオではないんだけど、素材の生かし方で言えば、ちょっとへたっぴかな、とも思った。

■ [読書] 「少女には向かない職業」by 桜庭一樹

「砂糖菓子」以来の桜庭。偶然にも、同じような背景を持つ２冊を読んだことになったみたい。話の中身に細かい差はたくさんあるけど。
桜庭一樹の描く人物というのは、きわめて危ういバランスを持ってるように思える。こういう比較は卑怯なのかもしれないけど、狗飼恭子や森絵都と比べると、両者の中間で、気味悪がられるギリギリの線にいるような気がする。
狗飼恭子はどこまでもむき出しのリアルなのに対して、桜庭は設定やセリフのちょっとした機微でそれをファンタジーにしてしまう。
森絵都は純文学(というか、いわゆる「文学小説」？　説明が難しいけど)なのに対して、桜庭はほんの半歩ラノベに踏み込んでいるような感じがする。

この本と乙一の「GOTH」との比較は、まじめにやっても非常に面白いな。桜庭の方が手が込んでるけど、その分だけ鋭さは少ない気がする。ラストなんか、そう思う。
なんというか、内容そのものよりも、そういう周りの関係とかをいろいろと考えさせられる本だった。

■ [ゲーム] 「Rainy Blue -refrain-」ましろ終了

プロットだけ見れば、入院少女シナリオそのもの。全く小細工なし。強いて言えば、カメラネタだけか。
でも逆にストレートという見方も出来るわけで、僕はこのシナリオは結構好きです。絵を描くということの意義とも絡めて、うまく仕上げていると思います。

■ [ゲーム] 「Rainy Blue -refrain-」おまけシナリオ

紅子と橙也の後日談。これをちゃんと用意したのはえらいと思う。
すごくリアリティがあるし、二人の声がよく出来ていてわかりやすいし。
このシナリオがなかったら、多分僕のこのゲームへの評価はかなり辛めになっていたと思う。

■ [ゲーム] 「Rainy Blue -refrain-」蒼終了

本編３人攻略後にイニシャルスタートすると攻略可能になる蒼。ちなみに３人攻略前にやろうとすると、ただのノーマルエンドになります。
このシナリオだと、その入り方の性質上主人公が軟弱なままに終始するのでそれが苦手な人はいるかと。
シナリオ的にも盛り上がりに欠ける部分は多々あるので、そこまでして無理やりに最後にくっつけなくても・・・という気がしないでもない。
今だったら、クラナドの「After」みたいな感じで本編と別個のシナリオになったのかもなぁ、などと考えると、時代なのかなぁと感じざるを得ません。